警察との大銃撃戦で犯人のひとりが射殺された頃、僕はやむを得ない用事で街の中心地へ車で出かけたのだが。
行ってみて、驚いた💦
だってこっちは人影もなく静まり返った街を緊張しながら車で走っているというのに、街の中央にあるボストンコモン公園で「日向ぼっこ」してる人がいるんだもん。
おめーら、恐くないのか?
こんな時によく上半身裸で寝転んで本なんか読んでられるな (><);
よく言われることだけど、この国の人たちは考え方も行動も多種多様で、良く言えば個性的なのだが、それだけに驚かされることもあって。
今から5年前の2017年10月1日にネバダ州ラスベガスで銃撃事件が起きた。
犯人はホテルの32階から下のミュージックフェス会場に向かって銃を乱射し、58人が死亡、867人が負傷という史上最悪の銃乱射とも言われる大惨事になったのだが。
あの時、今まさに頭の上から雨あられの様に銃弾が撃ち込まれ、人々は悲鳴を上げながら伏せているというのに、なんと立ち上がって犯人に向かって文句の怒号を浴びせている男がいた。
お、お前 … 撃たれて死ぬぞ💦
なんでああいうことが出来るのか、全然理解できない💧
まあ、この「公園の日向ぼっこさん」たちは、こういう時は街の中心地の方がかえって安全だという考えだったのだろうけど、それでも僕には十分にビックリだった。
またその頃、オバマ大統領(当時)が、惨事に見舞われたボストンへスピーチをしにやって来た。
レッドソックスのフェンウェイ球場近くの大通りが警察官たちによって警備されていたので、近くの人に「何事ですか?」と聞いたら、今からここを大統領が通るという。
その時の様子はこちらの記事に書いたのですが、動画と一緒に載せときますね 👇
さて、そうこうしているうちに … 。
結局、犯人の生き残り(弟の方)は、大捜査の末に事件から4日目に逮捕された。
場所は兄が死亡する銃撃戦のあった場所からほど近いところで、ある民家の庭に置いてある大型ボートの中に隠れていたという。
この時は、上空を飛んでいた州警察のヘリコプターが「前方監視赤外線熱線暗視装置」という、舌を噛みそうな名前のハイテク装置を使って犯人を発見した。
これは赤外線センサーを利用することにより、物陰に隠れている人間も感知、発見してしまう装置だそーで。
いやはや、やっぱアメリカって凄えな💧
州警察がこんなモン持ってるんですね。
日本の県警でこれ常備してるところってあるのだろーか?
あ、SAT (サット / 特殊急襲部隊) とかなら持ってるのかな。
犯人逮捕の報道がされると街中がほっとした様で、人出も戻ってきた。
若い学生連中などはちょっとしたお祭りモードで、街中で雄叫びをあげて騒いでいる姿には、なんだか「勧善懲悪モノ」の映画のラストシーンを見ているような気がして。
そして後に犯人に下された刑は「死刑」。
マサチューセッツ州では死刑制度を廃止しているのだが、テロ事件は連邦政府の管轄になるため死刑判決を受けた。
対する犯人側は、知識も思想もない19歳の少年が「兄にそそのかされて」行った事として無罪を主張している。
その後、第一爆発と第二爆発のあった場所にはメモリアルの碑などが立てられた。
それから帰国するまでの7年間、その現場の前を通るたびにあの事件を思い出し、今でもあれは他人事ではなかったのだな、と思っている。
その12年前(2001年)に起きたアメリカ同時多発テロ事件の時に感じた「絶対に安全な人生なんて無いのだ」という事を再認識させられた思いだ。
結局全部で15回参加したボストンマラソンは、この爆弾テロ事件の翌年から未登録ランナーの参加を禁じたため、僕はその後再びこのマラソンを走ることなく帰国をした。
たくさんの思い出が詰まったあのコースを、最後にもう一回だけでも走りたかったなと、今でもちょっと残念。
でも、最後にあのテロ事件で命を落とさなかっただけでも良かったと 思う事にしよう。
さてもうひとつ。
後にこの事件をテーマにした映画が作られ上映されました。
タイトルは「ボストンストロング ~ダメな僕だから英雄になれた~」。
ご興味ある方は是非観てみて下さい。
以上でボストンマラソン記事は終わりです。
長々とお付き合いを頂き有難うございました。
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