ご、あ、い、さ、つ

　朝、車で自宅を出て、地下鉄のエールワイフ駅まで約１５分。そこからレッドラインに乗りボストン市内へと向かう。
　やがてアメリカ最古の地下鉄駅であるパークストリートに着くと、ここで可愛らしい４両編成のグリーンラインに乗り換え、３つめがコープリー駅。ここで下車をする。
　地上に出ると、そこはコープリースクエア。高層ビルと古い教会が隣り合わせに建ち、そのまた隣にはアメリカで最初の公立図書館、ボストンパブリックライブラリーがある。
　さらにその図書館のすぐ目の前が、毎年行われ続けているマラソンとしては世界最古となるボストンマラソンのゴールラインだ。

　古い煉瓦造りの建物と近代的なビジネスビルディングが、不思議と違和感なく混ざり合うように並んでいるこの街で、今日も僕の仕事が始まる。

　向かう先は駅から徒歩２分の大きなホテルで、お客さんは３０代と４０代の女性がお二人。
　大きなグループの時の様なバスツアーではなく、また少人数のお客さんを自分の運転で案内するドライバーガイドでもなく、今日のツアーは２時間の「歩いて巡るボストンツアー」だ。

　お天気は超快晴！
　真っ青な空と少しピリッと寒い空気が、思わず笑顔になるほど気持ち良い。

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　思えば結構な昔、初めてこの街の空港に降り立ったあの時、僕はこの街での生活がこれ程長いものになることを少しでも予感していただろうか。
　いや、してなかったんじゃないかな。
　てか、その辺は何も考えてなかったかな、と (^^);
　とにかくこれから始まる海外生活がどんなものになってゆくのかという期待感には溢れていたけれども、一方で、英語も殆ど喋れず、知り合いも居ない自分の「今日と明日のこと」を考えるだけで精一杯だったのかもしれない。
　
　　　　
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　さて、縁あって長く過ごす事となったこの街のあれこれを、観光名所のご紹介、日常生活の風景、そして昔から現在に至るまでの色々な気付きや出来事なども含めて（いや結構色々なことがありましたw）これからここに書き記してゆく事となりました。
　どうぞ宜しくお願いします(^^)
　なんといっても人生初めてのブログですので、どんな出来になるのか自信がありませんし、ご訪問下さった皆さんにどれだけ退屈せずに読んで頂けるのか不安もありますが、まずはひとつひとつ、街の様子にアンテナを張り、過去の記憶を手繰りながら様々なトピックを扱い、写真や動画も盛り沢山に載せてゆく予定です。
　
　あ、申し遅れましたが、僕のこの街での主たる仕事は『観光ガイド』です。