引っ越しのため、物件の下見に行ってみたシリーズ。
後半です。
⑤【人種差別だったのかな】
郊外の街に、一人暮らし用の1ベッドルーム(1LDK)のアパートメントを見つけて、下見に行ったらこれが予想をはるかに超える素晴らしさ!
広い敷地内の中央に噴水と公園があり、まわりに可愛らしい外観の建物がちょうど良い間隔を保っていくつも建っている。
その中の物件を2か所見せてもらい、そのふたつとも気に入ってしまった僕は、早速申込書に記入をして、翌日の連絡を待つことにした。
管理事務所スタッフの人は「いま丁度良い時期、タイミングで、結構空いている物件があるのよ」と話してくれたので、さあ、引っ越し用の段ボールを集めなきゃな!と、早くも「新居へGO! 」モードに入っていたのだけど。
翌日事務所のスタッフからきた連絡は「入居不可」だった。
複数の物件が空いていると言い、僕の職業や収入にも問題がなく、クレジットスコア(過去の支払い実績の点数)も大丈夫で、拒否をされる理由が分からない。
その点を訪ねると「実は先に決めた人がいた」という。
昨日は空いていると言っていたのに、である。
仕方ない。ではもう一つの「第二候補」だった部屋にしたいと伝えると、「あ、そちらも実は、大家さんが他の人をもう決めてしまっていて…」と歯切れ悪い返事が。
久しぶりに思い出した。
やはりここはアメリカなのだ。
建前上は人種による差別をしてはいけないことになってはいるが、やはりそこは人間。
どうしたって国籍や肌の色による区別、優先順位、好みはある。
100% ハッキリ分かったわけではないが、まあそういうことだったのだろう。
後日、勤め先のアメリカ人スタッフ(親日家の女性)にその件を話すと、ちょっと驚いた彼女は「裁判所に持っていく? 」と言ってくれた。協力はするよ、と。
気持ちはとても(本当に)嬉しかったのだけど、そこまではしなくていいや。確たる証拠もないし。
というわけでお流れとなってしまいました。
この国に住んでいると、時々こういうことがあります。
⑥【トイレ使ってさようなら】
これは「相手 / 物件」の問題ではなく、僕の失敗談。
*汚い話が苦手な方は回避推奨です*
「それでは1時間後に伺いますので宜しく!」と電話で伝え、部屋の下見に行く準備を始めた
しかしここで、牛乳をガブリと飲んでしまったのが大失敗で💧
いつもは飲まない冷たい牛乳を結構な量飲んでしまったために、その家が近づくにつれて強烈な便意に襲われてしまい、早くも脂汗が。
「やあ、いらっしゃい!」と感じよく迎えてくれたカップルに、僕は開口一番「…. すみません、トイレ貸してくれませんか!」
「あ、はいはい。こちらですよ」と教えてもらった場所に即飛び込んで、そのまま爆弾投下。
待たせては申し訳ない!と思いながらも、やめられない止まらない。
結局丸々15分間トイレの中。
やっとのことで出てきた僕を、嫌な顔もせず各部屋や家中の施設を見せてくれたのだけど…。
でも実は、一歩家に入った時に「ここは今ひとつだなぁ」と気持ちが決まってしまっていたので、早々に失礼することに。
でもあの後、あの二人はきっと言ってただろうなあ。
「あの日本人、うちにウ〇コしに来たのか?」
ゴメンなさい。そーゆーつもりじゃなかったんです m(_ _)m
⑦【部屋は素晴らしいのに】
今度は森の中にある、大きな一軒家。
高速道路を降り、小さくて上品なお店が並ぶ商店街を抜けると、そこからは森林の中をずーっと走ってゆく。
思わず深呼吸したくなるような緑の中を10分ほど行くと、その家があった。
「わーーーー!かっこいい!!」
昔風の大きな木造りでありながらも、近代的なデザインがキラリと光っている。
そんな作りのその家に、僕はほとんど一目惚れ 💛
案内されて中に入ると、広いリビングやダイニングのほかに、いくつもの共同スペースがあり、窓から見る外の風景も避暑地の山荘といった雰囲気。
「ベッドルームは全部で7つ。7人で暮らしています」といわれて、今まで多くても5人暮らしだったから、まあちょっと驚いたのだけれども。
驚くのはまだ早かった。
トイレがひとつしかない、という。
7人にひとつ。
もう絶対ウソ! ご冗談でございましょう⁉
でも何度聞いてもひとつ。
….. これ、法的に許されるのか?
確か、何かそういう規則があったような気が。
あるいは何かやむを得ない事情でもあるのかもしれないけど。
残念ながらここもパス。
ロケーションは最高なのになあ。
⑧【なぜあの時断っちゃったんだろう】
最後にひとつ、これも⑥ 同様にぼくの失敗というか、何故あの時入居を決めなかったのか、未だもって自分でも全く理解できない、という出来事を。
まだ20代の後半だった頃に、新聞広告で見つけたその住まいは、2階建ての一軒家で、4つあるベッドルームのひとつが空くので、新しいルームメイトを探しているのだという。
で、そこに住んでいる3人はアメリカ人の大学生と大学院生で、
しかも全員女性でした。
ピンポンを鳴らして、ガチャっとドアが開いた時からもうビックリ。
だって雰囲気、世界が今までの物件とは全然違うんだもん!
そこの女の子たちは、もう全員すごく感じが良いうえに可愛らしくて、リビングもバスルームも、それぞれの部屋もキレイに可愛らしく整えられていて。
そのうえインテリアやレイアウトの趣味も良い!とう。
昨日見に行ったオッサンの部屋とは、もう天と地ほどの….💧
それぞれがどこの大学で何を専攻しているのか、出身はどこかなどを話してくれて、そのあと僕のことも色々と聞いてきた。
僕が趣味で時々ギターを弾くから、それが迷惑にならないか心配だと言うと、「ちょっとこっち来て!」と言って、普段は誰も使わない小さな部屋に案内してくれ、「ここを使えば全然平気だから心配ないわよ」と言ってくれる。
日本にもいくらか興味があって、僕の行きつけの日本食料品店にもよく買い物に行っているとのこと。
空いている部屋の大きさも申し分なし!
もうさ~、完璧じゃん!!
ここに決めるしかないじゃんねー!!
向こうもこちらを気に入ってくれた様で、「良い返事を待ってるから」と言ってくれたのだけど。
僕は数日後に電話でここを断った。
理由は今でも不明。
確かに若干地下鉄駅から遠い事は遠かったけど、気になるほどでもないし、建物も部屋もキレイで好感度高い。
で、ルームメイトが全員….ねえ 💓
後に仲間から、「複数の女性の中で一人だけ男性」というのは、後々上手くゆかなかったり、女性同士の厄介なトラブルに巻き込まれたりしたかもしれないから、止めといて良かったかもしれないよ、と言われた事があって。
でも僕はこの数年後に「女性2人と僕」という3人生活を数回経験しているけど、女性のルームメイトだったから、というトラブルは一度もなかった。
だから、その心配はなかったんじゃないかなと思うのだけど。
それに、そーゆートラブルだったらちょっと巻き込まれてみたい気がしないでもない (^^);
何故かは分からないけど、僕は時々、ふと巡って来た「好機」を、自分から避けたり手放したりすることがある。
何度も言うけど、理由は分からない。
まあ、今でもたま~に思い出したりする、まだ若かった頃の思い出でした。
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とまあ、住まいの下見に出かけた時の思い出をいくつかお伝えしてみました。
物件探しは本当に大変で、それは日米どちらも同じですよね。
次は機会を見て「ルームメイト生活の奮闘記」についても書いてみようと思います。
それではまた次回!
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