さて、新聞やらネットやらで「これは良さそうだ!」という物件が見つかったら、次は電話かメールで相手に連絡をして、下見に行く番です!
ところがまあ、いざ行ってみると、
「この物件、写真と全然違うじゃん 💧」
「この人とは絶対一緒に住めない (><); 」
てな事もザラにあって、なかなかすんなりとはいかなかったりもします。
今回は、僕が実際に遭遇した「ヘンなお家」や「ヘンな人たち」をちょっとご紹介。
お部屋探しの役に立つ話ではありませんが、こんな事もあったのか、という感じで読んで頂ければ、と。
もちろん、どれもこれも「入居を決めなかった物件」です。
これでもほんの一部なんですけどね (^^)
①【庭先が高速道路】
この時は初めから何か嫌な予感がしたんです。
まだグーグルマップもなかった時代でしたが、住所を見ると、どう考えたって場所が高速道路の近く。
「うるさくて空気が悪い場所だったらイヤだなあ」と思いながら行ってみたら、近くどころかド真ん前で、「やあ、いらっしゃい!」と迎えてくれた男性の声と車の騒音がほぼ同じ。
家に入って部屋やキッチンなどを見せてもらうのだけど、何処にいても車の振動で微妙に家が揺れている (><)
「こちらが裏庭のバルコニーです」と言ってドアを開けてくれた目の前に見えるのが高速道路95号線。
車が「ガーーーー!」、トラックが「ゴーーーー!!」と唸り声を上げながら爆走する中、「休日はここでビール片手にのんびりしたり出来ますよ」と言われたけど、いやいや無理無理無理無理!!
次行こう、次!
②【物凄く細かい人】
ドアのピンポン鳴らして、そこの住人が出てきた瞬間に「わ!コレは駄目だ💧」と思った。
細い眼の奥からこちらをじーーーっと観察しているような神経質そうな男が、挨拶もそこそこに僕の生活習慣について矢継ぎ早に質問をしてくる。
「朝は何時に起きるのか」
「夜は何時に寝るのか」
「いつも何時に出かけ何時に帰宅するのか」
「歩く時はそっと歩くか」
「声は大きい方か」
「一週間に何回くらいキッチンで料理をするか」
「料理したらすぐに後片付けをするか」
「リビングルームはよく使う方か」
「シャワーはいつも何時ごろに使うか / 何分くらい使うか」
「友人が訪ねて来ることはあるか」
こいつ絶対無理!
一緒に住んだら神経すり減ってノイローゼだ。
適当なこと言って、即サヨナラしてきた。
③【ソファの上に超巨体】
この時は中々良さそうな物件で、案内をしてくれた住人の人も感じが良く、お部屋も広くてクローゼットも十分以上の大きさ。キッチンも広々としている。
しかし「ここ、良いかも💛」と思ったのもつかの間。
リビングに入ったところでピタッと足が止まってしまった。
大の大人が4人は並んで座れる大きなソファの上に、マツコ・デラックスをもう二回りくらい大きくした巨大な女性(らしきモノ)が横たわってこちらを見ている。
瞬間、「コレは何だろう?」と思ったのだけど、やはりどー見ても人間。というか正しくはここの住人の一人。
やがて「ハーイ!」と言って手を上げてくれたので、「あ、動くんだ」とか思いながらもハーイ!とお返事。
なんでも、一日の大半をこうやってソファの上で過ごしているのだそう。
なんつーか、見かけで人を判断するのも申し訳ないけど、どーも生理的に受け付けないといいますか、恐いといいますか。
残念ながら却下。
③【厳格な老婦人】
これは、ねえ。まさかの展開でしたねぇ。
家を見に行きたいという僕の電話に答えてくれたのは、そこの住人の一人だったのだが、いざお邪魔してみてびっくらこいた。
家の一階に、高齢の女性の大家さんが一緒に住んでいるのだという。
え~~~! 聞いてないし!
大家さんが一緒じゃ気詰まりでしょーがないし、おまけに高齢のお婆ちゃん。
しかし逃げたくてももう間に合わない。
リビングのソファに座り、向かい合ってお婆さまのお話を聞く羽目に。
大学の教授として長年数学を教えていたというその人は、僕へのひと通りの質問を終えると、静かな口調で淡々と自分の過去を話し始めた。
「私の亡くなった主人は私と同じく大学教授で、そしてアルコール中毒者でした」
「普段は温厚な夫でしたが、お酒を飲みだすと止まらず、別人の様に暴れだしたものです」
…. なんか、のっけから話が重いんだわ💧
「そういう時の夫の暴力はそれはそれは酷いもので、私も子供も家から逃げ出すこともしょっちゅう。それこそ毎日が恐怖の連続でした」
「それがどれだけ辛い事だったか、貴方にはお分かりにならないでしょう」
「そして夫が亡くなった後、こうしてルームメイトの方々を迎える様になったのですが、以降この家では一切のアルコール類を禁止しています」
…. そ、そうですか。
「以前にある学生のルームメイトが、私の留守中にこの家でお酒を飲んでパーティーをしたことがありました」
「その学生は私の前で床に両手をついて謝り、どうか許して欲しい、ここから出さないで欲しい、と懇願したものですが、私は決して許さず、即退居させました」
…. インテリジェンスの高い静かな口調だけに、かえって凄味が….。
「この近くにはバーが2件あります。そこで飲んで来る事まで禁止するつもりはありません。しかし家の中への酒類の持ち込みや飲酒は、絶対に許しません」
…. にわかに口調が強まったと思ったら….、
「貴方も、この家では決してアルコールを飲まないとこの場で私に誓えますね!!」
….. す、すみません! 誓えません💧
あー、心臓に悪いわ 。
分かってたら始めから絶対に行かなかったのに。
即、帰りました。
【後編に続きます】
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