日本レストランでバイトしてみたら②【面白いお客さん】

昔の出来事


日本食のメニューも、アメリカではとーぜん英語表記。

親子丼は、Oyako-don
かつ丼は、Katsu-don
牛丼は、Gyu-don
天ぷらうどんは、Tempura(Tenpura)Udon
ポークカツカレーは、Pork katsu curry
チキン照り焼きは、Chicken teriyaki
お味噌汁は、Miso soup

… となり、もちろん メニューには Oyako、Katsu、Tempuraとは何なのか、ちゃんと説明が書かれています。

まあ Teriyaki は説明いらないけどね。

ところが、ちゃんと説明があっても勘違いしたり、後になってとんでもないこと言ってくる人もいたりするから面白いというか、困るというか。

以下はそんな「印象に残ってるお客さん」たちです。

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半ケツおじさんのうな丼

時々現れるそのおじさんは、なぜかいつもズボンと下着がずり下がっていて、我々は毎回おケツの割れ目まで見せられるのが正直イヤだったモンでしたが …. 。

注文はいつも決まって牛丼。

ところがその半ケツおじさんの、ある日の注文が「うな丼」。
おや!と思いながらも、作ってお出しした。

ところがしばらくして「ちょっと来い」と呼ばれて、行ってみると、
「 … これは本当にビーフか?」と言う。
見ると丼の中身はほぼ完食。

え~~~!
メニューにはこんなにハッキリ書いてあるのに。
しかも全部食べてから言うなよ~💧

さらには「何でビーフじゃないんだ?」とか仰る。
いや、何でって言われても困ります。
うなぎはうなぎだもん。

この時はちゃんと説明して納得してもらったけど、一瞬こちらが説明を間違ったのかと思ってドキッとした (^^);


★ 余談ですが、この Gyudon を初めからちゃんと「ぎゅーどん」と発音できるアメリカ人ってほとんどいないみたいですね。
子音のあとに「yu」が続くと「ガユードン」になる。
これは他の子音も同じで、友人の「りゅうた君」は「Ryuta」をいつも「ラユータ」と読まれていて、もどかしそうにしておりました。

スプーンは要らん、箸よこせ!

ボストンにも結構多いのが「日本食通」を自認する外国の方々で、奥さんが日本人だったり、仕事でよく日本に行ってたりと、その理由は様々。

ただ、時々ちょっと勘違いしてたり、えらく頑固でプライドが高い人もいるようでございまして。

カレーを注文したアメリカ人のオジサンに、スプーンも一緒に持っていったら、けっこーキツイ口調で怒られた。
「なんでこんなモン出すんだね? ワタシは仕事柄日本人の知り合いも多いし、日本料理にも詳しいんだよ。箸を持って来なさい!」

あの~、カレーライスなんですけど。
普通はスプーンをとお伝えしたのだけど、「構わん。箸だ」と。

で、持っていった。

しばらくして様子を見に行ったら、カレーソースと、ソースに浸ったご飯粒ひとつひとつを、ふーふーいいながらお箸で根気よくつまんで食べておられました。
その気が遠くなるような作業が終わったのは、結構な時間がたってからでしたが。

でも、その「日本人の知り合い」たちは「日本でもカレーにはスプーンだよ」と教えてあげなかったのかな?

超巨体カップルの昼食

その二人組がお店に入って来た時は、ちょっと驚いた、というか。
ご存じの様に、肥満者の多いアメリカですが、このカップルは二人そろって見事な「球体形」

70年代に「マクガイヤーブラザース」という、双子の超巨体プロレスラーがいたのですが、….. ご存じないでしょうねぇ (^^);
良かったらググってみて下さい。
これをもう少し低身長にして、兄弟からカップルに変えるとこの2人になります。

2人とも片手にポテチの大袋。もう片手にはコーラやオレンジソーダの2リットル入りペットボトルを持っていて、巨体を重そうにゆっさゆっさ揺らしながら、ふうふう息を切らせて席に着いた。

軋む椅子の音がわずかに聞こえる。

そして着席するなりボトルのソーダをラッパ飲み。
ポテチをバリバリ。

やがてカリフォルニア巻き、アボカド巻き、フィラデルフィア巻きなど、「生ものではない巻き寿司」を数点注文したのだけど、どういう訳か10分おきくらいに交代でトイレに行く。

巻き寿司を数個つまんではソーダをグビグビ、ポテチをバリバリ。
トイレに行って、戻って来てはまたグビグビ、バリバリ。
で、またトイレ。

2人とも、面白くも無さそうな表情で食事をしている。

その「生活習慣病」どころではない体型から、糖尿病か何かを患っているのかなと思ったのだけど、お皿を下げる時にちょっと聞いてみた。
「お寿司、お好きですか?」

するとアッサリ「いや、別に好きじゃない」というお返事が。
続けて、「でも、日本食を食べると健康になれると聞いたから食べに来た」という。

いや、無理!絶対無理だって!!

その前にまずその特大サイズのジャンクフードを止めてください。

結局、食事中に計6回トイレに行って、テーブルの上も床の上もゴミとポテチのクズだらけにして帰っていった。

なんか、ビックリ人間コンテストかなにかを見ていた様な気がして、今でも強烈に印象に残っている。

【続く】


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