【前回の続き】
何ということだろう … 。
たった10問の筆記試験を、日本人が日本語で受けて落っこちたというのは、いくらなんでも恥ずかし過ぎる💦
しばらくは誰にもこのことを話せませんでした。
でもこの外国語での筆記試験は日本語だけではなく、数か国語あったと記憶しているけど、英語だと専用のテスト機械で受けるところを外国語は紙の用紙とペン。
しかもペラッペラで質の悪い紙に、タイピングではなく手書きの文字をコピーしたもの。
さらに、どうも書いてある日本語の言い回しが少々不自然で。
いや、だから落ちたと言ってる訳ではないんですけどね (^^);
問題もおぼろげながら覚えている気がします。
『必ず装着する設備は次のどれであるか』
『①消音機 ②警笛 ③カーラジオ』
しょ、消音機?
なにソレ?
あ、もしかしてマフラーの事か?
警笛?
笛?
ああ、クラクション、つまりホーンの事だ!
と、まずは設問の意味を理解しなきゃいけないのにはちょっと参ってしまって💧
あの問題集は一体だれが作ったのだろう?
さて、そんなこんなで再び挑戦。
今度は英語で受けて無事に合格!
その場で「Learner’s Permit / 仮免許」を交付され、いよいよ路上テストの練習に臨みます。
まずは免許と車を持っている友達に協力してもらって、その辺の一般道で練習開始。
もともと日本では免許も運転経験も持っているので、あとは右側通行と左ハンドル、そしてアメリカの交通標識に慣れるだけ、です。
チョロいもんだ!
さっそく路上テストの予約を取り付けて、いざ当日。
朝9時に自宅前まで友達に迎えに来てもらい、彼の車を使ってテストを受けます。
そのテストでは僕が運転席、警察官が助手席、そして協力者である友人が後部座席に乗って、15分ほど街中を走り、きちんと運転が出来ているかどうかを警察官がチェックをして合否が決まる、という流れ。
さあいよいよだ。
朝からちょっと緊張 (^^);
ところが、時間になっても友達が来ない。
で、ついに来なかった。
あとで聞いたら、二日酔いで寝てたという … (><)
しょーがないので、予約を取り直して再挑戦。
今度はちゃんと来てくれた友達と、僕と、そして警察官が車に乗り込んで、いざ路上テストの始まりです。
しかし、この時の車がトヨタセリカの5速マニュアル車。
マニュアル車はかなり久しぶりで、自信があるとはいえちょっと不安。
案の定、最初のスタートのクラッチの繋ぎ方が急すぎて、いきなりホイールスピンしながらダッシュで出発💦
思わず車にしがみつく警察官。
「わ!もう駄目だ、落ちた!!」と思ったものの、なぜかそのまま続行させてくれて、「はい、次を右に曲がって」「その次を左」と指示を続ける。
優しい警察官で良かった!
この路上テストは日本のそれと大体同じ様な内容と時間で、そのあと縦列駐車、三点ターンと続き、自動車管理局に戻って来て、無事合格となりました
\(^o^)/
さて、何とか取得できた念願の「アメリカのドライバーズライセンス」ですが、当時の僕に車を買うお金があった訳もなく、しばらくは「身分証明書」としての役割を果たすのみの免許証でした。
それから数年が経ち、夢に見た「大陸長距離ドライブ」や、ニューヨークまでの運転での行き来をするようになり、やがて自分の車を購入するといよいよ自分の世界が広がった気がして嬉しかったものでした。
次回からはそんなボストンカーライフのあれこれをちょっとご紹介!
【続く】
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