さて、前回の続きです!
【企業訪問】
大学訪問と並んで、修学旅行の生徒たちにとってエキサイティングなプログラムが「企業訪問」。
これは学校によって訪問先も様々。
例えば、お掃除ロボットのルンバでお馴染みの「 iRobot 社」や、コードレス掃除機の「シャークニンジャ社」(共に本社はボストン)のようなハイテク系の会社に行き、製品の開発についてや、これからの可能性、社会からのニーズについての話を聞く。
あるいは製薬会社では世界の製薬事情の話などに加えて、学問をする上での心構え、問題に対する取り組み方などを教わる、と。
その分野を引っ張っているような専門家たちの話を聞く生徒たちの姿は真剣そのもので、好奇心いっぱいに目を輝かせているように見えます。
ボストンの街中散策のときの生徒さん達は、「あ、みてみて!アメリカにもセブン(イレブン)がある!」なんて言ってキャーキャー興奮したり、僕が「いや、セブンは元々アメリカから始まったんだよ」というと「えー!!ホントですか?」なんてビックリしたりと、じつににぎやかです。
そういう彼らを見るのもとても楽しいのですが、一方でこういう企業訪問などでの真剣な眼差しに触れると、その生き生きとした姿に心からエールを送りたい気落ちにさせられてしまう。
僕はよく思うのですが、おそらく生徒たちにとってこの「企業訪問」や「大学訪問」というものは「ボストンのアメリカ独立史跡巡り」なんかよりもよっぽど楽しくて興味深いプログラムなんでしょうね。
なんたって、自分の将来にも関わる事柄をその道の先達からダイレクトに教わる訳ですから、そのインパクトたるや!
そりゃ~「独立戦争におけるベンジャミンフランクリンの功績」なんかについて聞かされてるときより楽しいに決まってますがなw
みんなの目が生き生きとしているわけです (^^)
そして時々驚かされることがあるのは、彼ら生徒たちの英語力。
企業訪問でレクチャーをするのは日本人であったりアメリカ人であったりしますが、アメリカ人(というか外国人)の場合は通常通訳が付きます。
しかし、特に選抜されてやってきた生徒たち、例えば「スーパーサイエンスハイスクール」のプログラムなどの場合には、通訳を介さずに英語のレクチャーをかなり理解しているケースもあり、ちょっとビックリ。
あるツアーで日系の製薬会社を訪問したときは、全員が新潟県代表のスーパーサイエンスハイスクールの生徒たちでした。
彼らはアメリカ人スタッフがステージの上で話していることをかなり理解している様で、そのスタッフの「 … と、ここまでは理解してもらえたかな?」という言葉にも多くの生徒がしっかり頷いていました。
スゴい!
そして質疑応答のコーナーでは、生徒から「製薬開発には動物実験が欠かせないが、人間以外の生物の命を奪うことの是非についてどう考えるか?」という質問が(英語で)出て、さらにそれに対する「それは君や君の家族など大切な人の命と動物の命のどちらを取るかという哲学的な問題であり … 」という回答もしっかり聞いて納得していました。
いやビックリ!
通訳係の日本人社員さんはとりあえず静かに見守っている。
いや~生徒諸君、帰国子女でもないのに大したものだわ!
僕が高校2年の時にここにいたらどのくらい聞き取れていたかな?
まあ Do you understand ? くらいは分かっただろうけど。
こういう風に積極的に英語でのアプローチを試みている生徒を見ると、ここでもまた「心からのエール」を送りたい気持ちになります。
君たちやるなあ!頑張ってよ! って。
とまあ、中高生ツアーについて書いてきましたが、最後に「修学旅行の夕食」について少々 … 👇
【ロブスターディナー】
学校によっては修学旅行の夕食にボストン名物のロブスターが出たりするところもありまして。
いやー、豪勢ですなあ!
ボストンの料理といえばシーフードが有名。
白くこってりとしたクラムチャウダーのスープも美味しいし、日本ではお目にかかれない「生ハマグリ」は僕の一番のお気に入りで、ワインより日本酒がよく合う💓
そしてそれらシーフードの代表選手がロブスター。
学校によって人数の規模は違いますが、多い時には数百名の生徒たちが一斉に高級食材のロブスターを食べる姿はなかなか壮観です!
でも気の毒なことに彼らは強力な時差ボケと戦っている毎日で、夕方あたりからが一番眠い💧 その眠気と戦いながらのロブスターディナーでございます。
そして食事中に広いレストランを見渡してみると、やってることがみんなバラバラで、これまた見ていて実に面白い (^^)
ロブスターの味がよほどお気に召した様で「これ、ヤバいんですけど💓!!」を連呼しながらガッツリ食べてる子がいると思えば、同じテーブルの別の子はシーフードの匂いで気分が悪くなったらしく、別室に避難してグロッキー💧
イケメンのウエイターや美人のウェイトレスと一緒に写真を撮ってもらってキャーキャー言ってるグループがいるかと思えば、こちらでは備え付けのビニールのエプロン(ロブスターに必ず付いてきます)を酔っぱらいサラリーマンのネクタイよろしく頭に巻いて「お~い、今帰ったぞ~!」とか一発芸やっちゃってたり。
んで、あちらのテーブルはほぼ全員テーブルに突っ伏して爆睡 z z z … という。
一日が終わると生徒たちも、引率の先生方も、添乗員の皆さんも、そして我々現地ガイドもけっこうグッタリ気味ですが、学校によってはこの後ニューヨークへ移動で、まだまだツアーは続いたりします。
みんなご苦労様!このあとも色々なものを見て触れて、楽しんできてほしい。
ただ、ときどきパスポートを紛失する生徒がいるので、そこだけは十分に気を付けてくれ!
アレやられちゃうと先生も添乗員さんも物凄く大変なんだわ 💦
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