ラーメンが恋しかった時に

ボストン生活

いきなりですが、ラーメンってお好きです?
僕は「毎日食べなくてもよいけど、ときどき無性に食べたくなる、無くてはならない料理」って感じですが、皆さんはいかがでしょう。

ボストンに渡ったばかりの頃は、食べ物で贅沢なんか言ってちゃいけない!という気持ちが強かったので、日本のようには日本食が食べれない不自由さもあまり気にならなかったものでした。
しかし月日が経つにつれて「あれ、食べたい … 💓」とか思うものがひとつふたつと増えてきて、その中のひとつが「ラーメン」。

しかし当時のボストンにはまだラーメン屋さんは無く、日系スーパーでインスタントラーメンを買ってきて食べるのが精一杯。
やがて一軒二軒と少しづつ現れてきたラーメン店もちょっと内容は微妙なものが多くて、ちょくちょく通う気にはなれず。

まあ味の方もそうですが、店によってはカウンターの中にデカい黒人のお兄さんがいて、ニカっと笑いながら「ニク. ラーメン. ドーゾ!!」なんて言われて出されると、どーもしっくりこない💧 … てのもあって。

いや、それじゃ駄目だと言ってるわけではないのですが、でも「イタリアンレストランに行ったら店のスタッフ全員中国人だった」… りしたら、なんか調子狂っちゃいません?

そんなこんなで「美味しいラーメン屋さん欲しい」と思い始めた頃に、友達から聞いたのが「お米で作った美味しいラーメンがあるらしい」というお話し。

お米の麺って、どこのラーメン?と思ったら、これがベトナムだという。
詳しく聞いてみると、
*麺は米粉から作られ、白くて平べったく、
*スープは牛骨や鶏ガラから作られ、味わいが深く、
*具も肉、シーフードなど数種類から選べて、
*野菜のトッピングが山盛りである、
… という。

これはもう行ってみるしかないでしょう!
という訳でさっそく出かけてみましたが、ここまで書けばこれが何の麺なのかお分かりの方も多いでしょうね。

そーです、ベトナム料理の「Pho / フォー」です!

そして、僕はこのフォーの美味しさに一発でノックアウトされてしましました。

この写真は残念ながら僕が写したものではなく、無料サイトから頂いたものですが、普通はこの上に生のもやしや香草がお好みで山盛りに出来ます。
肉のトッピングもいろいろ選べますが、柔らかく煮込まれたバラ肉、牛スジなど数種類が入っていて、かなりの食べごたえ。
スープはクリアーで、塩ラーメンと醤油ラーメンの中間といったところでしょうか。

こちらは僕の行きつけのお店で写したもので、トッピングはシーフード。
右奥に別皿のもやしと香草が見えます。

どちらも白く平べったい麺の歯ごたえ、食感がよく、またスープの味わいも絶妙。さらに具の量が多いのでボリュームは満点。

さらにこの米粉の麺の他にもまた別の麵がありまして、そちらは「Mi / ミー」という小麦粉の麺。
見た目も食感も「とても細いラーメン」といった感じで、もっぱら食べるならこちら!という人もいます。
写真が無くてゴメンね💧

このベトナム麺の美味しさをどうやったら文章で説明できるだろうかと考えもしましたが、アッサリ諦めました。
僕の筆の力では微妙な味の説明は無理ではないか、と (^^);


何かで読んだのですが、人間の五感の中で一番好みを変えにくいのが「味覚」なのだそうですね。
成人してから食の環境が変わるのは実にキツイことだといいます。

うん、わかる気がします。

僕は食べ物の好き嫌いがほとんど無く、色々なものを美味しく食べれる方だと思うけど、典型的なアメリカンフードだけの毎日だったら、あれだけの年月を過ごすことは出来なかったんじゃないかな。
そんな「日本食が恋しい時の味方」がチャイナタウンの中華料理であり、このベトナムのフォーでした。
とくにこのフォーには助けられたなって気がします。「昨日はフォー」「今日はミー」と、交互に通いまくったりしましたし。

現在ではこのフォーも日本でよく知られるようになったみたいですが、さらにはカップ麺のフォーもずいぶん種類多く売られているようですね。
素晴らしい!

初めは日本のラーメンの代わりに、といった気持ちで食べに行ってたフォーも、やがて僕にとっての「無くてはならない麺類」となりました。
日本に長期滞在している外国の人たちも、母国の味恋しさに何かそれに近い日本の一品を食べに通っていたりしているのでしょうかね。

帰国して一年少々経った今、いつでも好きなラーメンが食べれるようになったというのに、今度はフォーが恋しくて「あの行きつけの店のフォーをもう一度!」なんて思っています。
困ったモンだ。


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