「ちょっと困ったホストファミリー」の話はときどき聞きますが、もうひとつ僕が驚いたのは「ちょっと困った親御さん」の話。
モンスターペアレンツという言葉が使われるようになって久しいですが、「子供のホームステイ先の家庭」について徹底的に要求を出してきて、斡旋業者や学校の先生を困らせるケースがままあるのだそうです。
前回も書きましたが、アメリカは雑多な人種が集まった国です。白人も黒人もヒスパニック系の人も、そしてアジア人もいますから、アメリカに住むということは他民族のなかで生活をするということに他なりません。そしてそういう経験が出来るということがアメリカ生活の良さであり、「国」や「人種」というものを身近に感じ、学ぶ貴重な機会でもある訳です。
しかしそういうことを理解してもらえず、「うちの子のステイ先は絶対に白人の家庭にしてください」と言って聞かない人もいるそうです。
「治安のよい場所でホームステイをさせたい」というのなら分かります。当然の考えですね。
しかし「人種の指定」は頂けません。
ある生徒が滞在した家庭は、アジアの国から移住してきた人たちで、滞在中ファミリーはとても親切にしてくれたそうです。
そしてお買い物に行く時には、一般的なスーパーマーケットの他にアジア系のマーケットにも連れて行ってくれて、そこで「日本でもない、アメリカでもない品々」を目にしたことが凄く楽しかった!と語ってくれました。
日本とは違う細長いお米が何種類も売っていたり、見たこともなく、どうやって食べるのか分からない食材があったり、また日本でお馴染みのインスタントラーメンやお菓子が売っていて驚いたりと、様々なサプライズを満喫したそうです。
そういう風に、その家庭だからこそ触れることが出来たものも少なくないでしょうし、滞在者の年齢が大人であればその地域における人種間の問題などについても話を聞き、学ぶことが出来るかもしれません。
「アメリカの家庭=青い目の家族」という発想から中々抜けられないのは勿体ない事だなと思うのですが、どうでしょうかね?
そう!モンスターペアレンツでもうひとつ思い出したことが。
ある親は、子供(といってもすでに高校生や大学生ですが)のホームステイ先での毎日の出来事を、本人から携帯電話で事細かに報告させて、不満に思うことを逐一ホストファミリーに国際電話で抗議したといいます。
それこそ食事の内容から、外出先での行動まで。
ファミリーとしても困ったでしょうけど、そこまで干渉しないと気が済まないのならホームステイに出さなきゃいいのに!って、僕なんかは思います。
そういう「困った保護者」の話を聞くたびに呆れてしまいますが、しかし「校庭で石を投げて窓ガラスを割った生徒の親が、割れるようなガラスを使っている学校が悪い!と逆にねじ込んできた 」… なんてケースもあるそうですから、現代においてはこの位で驚いてちゃキリがないのでしょうかね (^^);
ホストファミリーだって人間だから、滞在中に十分なケアをしてあげられない時だってあるでしょうし、色々と行き届かないこともあるでしょう。
でも滞在する生徒たちには、そこはそこで臨機応変に受け止めて対処し、そういうことも含めて全部面白かった!と言えるような前向きさ、逞しさを身に着けてもらえたらな、と思います。
そういうこともまた貴重な海外経験なんですから。
とまあ、経験できなかった僕がエラそうに語ってしまいましたが、やはり一度はやってみたかったな、ホームステイ。
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