僕がアメリカ生活を始めた頃を振り返ってみて、「できればあの時にやってみたかったな!」と思うことがふたつあります。
ひとつは「学生寮生活」で、もうひとつが「ホームステイ」。
両方とも残念ながら経験できなかった事です。
学生寮の方は、経験者によるとずいぶんひどい目に遭ったというケースも多いようで、「はやくアパートに移りたい」と嘆いている仲間もいました。
ある女の子は、「夕方部屋に帰ったら、ベッドの足元の方から足が4本出ていて (><) … 。仕方ないから夜まで図書館で時間つぶしたわ」と言っていたし。
ルームメイトが彼氏を連れ込んでいた訳ですなw
その他にも、「夜中にわざと火災報知器を鳴らすヤツがいて困る!」と怒っている友達もいました。
いや~、これをやられるとマジ大変で、夜中であろうが真冬であろうが寮生全員が建物の外に出され、消防士の許可が出るまで部屋へ戻れません。
もう迷惑どころの話ではない💧
それでもやはり、僕の中にはどこか寮生活への憧れ … みたいなものが残っているようです。
そしてもうひとつがホームステイ。
これも出来たらやってみたかったな!と、いまだに少し残念に思います。
でもまあ、僕なんてホストファミリーに怒られてばかりだったかもしれないから、止めといて良かったかな?とも思いますけどw
さて、今回はそのホームステイのお話しを少々 (^^)
この寮生活やホームステイで一番大切なのは、一緒に暮らすホストファミリーやルームメイトの良し悪しでして、これ次第で日々の生活が「天国」にも「地獄」にもなりますw
このホームステイを受け入れる「ホストファミリー」というものは、ホームステイの斡旋業者に登録をして、それぞれの都合に合わせて一定期間学生を自宅に住まわせ、家族と同じような生活を提供する家庭をいいます。
そしてその滞在期間は、小、中、高校生による2~3泊のホームステイから、大学生などの一学期間、あるいは一年間という長いものまでさまざま。
ところがこのホストファミリー、決して全員が全員「ボランティア精神あふれる良い家庭」とは限らないのが難しいところ。
実はこのホストファミリーがホームステイに使った費用は税金控除の対象になるものも多く、「節約につながるから」という理由で学生の受け入れをしている家庭も少なくありません。
だから、僕の周りの経験者からの「体験談」も実にバラエティーに富んでいて、とっても羨ましいものから、冗談じゃねーよ! ってゆーのまでありました。
そんな我が友人知人たちの「青春の思い出」をいくつか挙げてみますと … 。
【夢の様な高校一年の夏休み】
これは本当に「夢の様に楽しい一か月」を経験できたという羨ましいケースで、僕も聞いた時には思わず「いいなあ!」と呟いてしまった。
高校時代の夏休みに、西海岸の街でひと月のホームステイを経験した彼女は、素晴らしいホストファミリーのおもてなしのおかげで、それまで以上にアメリカという国が好きになってしまったと語ってくれた。
滞在先は割と裕福な家庭で、週末はもちろん平日もあちこちへと車で連れて行ってくれたという。
ビーチに行っては💓!ショッピングモールに行っては💓💓!夕食のレストランに行っては💓💓💓!
家族も素敵なら住まいも素敵。遊びに連れて行ってくれるところも素敵なら街そのものも素敵、と。
話を聞いていると「日本の子供たちが頭の中に描く理想のホームステイ像」そのもの、という感じ。
こういう「本当に楽しい滞在だった」という話はわりとよく聞くのだけど、そのキーポイントとなるのはやはりホストファミリーのおもてなしで、その次が街そのものを気に入るかどうか、ではないかと思います。
でも、皆が皆こんな楽しい思い出を作れるとは限らず、「ちょっと聞いてくれよぉ~💧」的な滞在になってしまった人も少なくないようで … 。
【晩ご飯はホットドッグがふたつ】
これは友人が大学院生だった時のことですが、ボストンでの最初の数カ月をホームステイにしてみたのだそう。
ところが毎晩の夕食はきまってホットドッグがふたつ。それだけ。
まあ大人なんだから、好きなものを買いに行けば良いのだけど、でもこれは約束違反ですな~。
家の人からは「冷蔵庫から好きなもの出して食べていいよ」とも言われていたそうだけど、あまり何も入っていなかったそうで … 。
こういうのって、学生がホームステイ後に「滞在中のホストファミリーの評価」を書いて斡旋業者に提出するシステム(優良な業者はこういうケアがしっかりしています)がある場合は、手抜きがすぐにバレちゃうんだけど、そうじゃないとこういう目にあっちゃうこともある様です。
まあ、彼はもう大人だったからまだ良かったけど、これが高校生くらいで、「夢と期待に胸膨らませて来たアメリカ」がこんな毎日だったら、失望も大きかっただろうなぁ (^^);
【スペイン語習いに来たんじゃねーし💧】
これもちょっと気の毒なケースでございました。
高校生の女の子が短期滞在にホームステイを利用したのだけど、ホストファミリーが中南米系の家族なもんだから、家の中ではみんなスペイン語。
もう何を言っているのか全然分からない💦
それでも時々「あっ、英語で話さなきゃね!」なんて言って、「ボストンではどこに行きたい?」「アメリカ映画は好き?」とか聞いてくれるのだけど、やがてまたすぐにスペイン語に。
このファミリーがまた話し好きの家庭だったらしく、彼女には分からない言葉でウワーーーーーーーーっと盛り上がってると思ったらいきなり全員大爆笑!!
お父さんもお母さんもお兄さんもお姉さんも妹ちゃんも、おまけに犬までスペイン語じゃねーの?ってな環境で、彼女ひとりが蚊帳の外 … で、ぽつーん、と💧
これにはさすがにへこんだ様で。
しかし、後日その旨を担当業者に連絡したら、その後はかなり英語で話してくれるようになったそーです。
じゃなきゃ困るよねw
まあ、ホームステイなのに英語で話が出来ない環境というのはさすがに困りものだけど、実はステイする側にもちょっと困った人がいるのもまた事実でして。
言うまでもなく、アメリカという国は雑多な人種の集まりです。
「アメリカの家庭」といっても、その全てがアメリカ生まれのアメリカ人なわけではなく、ましてや全員が「白人」なわけでもない。
しかしそこを理解できず、ホームステイの準備段階、あるいはその最中にとんでもない要望、クレームを突き付けてくる人が、実はいるんです。
【続く】
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