ああ、ボストンマラソン!② 【走ってみた】

ボストン生活

根性も忍耐力も無いくせに、ときどき思い切った事をしでかしては周りをビックリさせるという、僕には子供の頃からそういうところがあったようです。
このボストンマラソンもそのひとつで、渡米したその年の大会の前日にいきなり「よし、明日マラソン大会走ろう!」と宣言して友達を驚かせたりしました。

そのくせいざ当日の朝になってから「さて、スタート地点はどこなの?」とか言ってる始末。
朝一番で街に出て、その辺の人に尋ねれば「ああ、マラソンのスタート地点なら地下鉄○○駅の近くだよ!」とかなんとか教えてもらえると思っていたのだから呆れたものです。
まさか40キロも離れたところにあるとは夢にも思わず、また調べもせず。

当然出発には間に合わず、初年度は参加不可。
翌年の大会では友人に車で送ってもらい、無事にホプキントン市のスタート地点に立てました。

飛び入り参加をする!という僕に友人は「そんなことしたら途中で警備員につまみ出されるぞ」と言うのだけど、まあそんときゃそのときだ。タクシーででも帰ってくるさ、と。

実はその半年前に膝を痛めてしまい、それがまだ治らないままだから練習らしい練習は何もしていないままの飛び入り参加。
無謀というか、おバカというか💧

でも結果は「走って大正解!!」でした。
生まれて初めて見て体験した国際マラソンの姿に、僕は始終感動しっぱなしだったのですから。


【現地に向かう】
まずボストンからハイウェイを30分ほど西に向けて走り、最寄りの出口で降りると、もうそこからはさっそく参加者の車でちょっとした渋滞 🚙🚙🚙
そしてあちこちに無数のパトカーと警察官。
彼らの指示に従い、あちこちに用意されている駐車場に車を停めると、そこからスタート地点までは専用バスで移動して、ようやくスタート地点に到着。

【スタートライン】
いざ着いてみてまず驚いたのは、見渡す限りマラソンを走る恰好をしたメチャクチャ速そうなランナーでいっぱいだったことです。(当たり前だって)
もうそれだけで緊張感と興奮が伝わってきて、否が応でもこちらのテンションが爆上がり。
ランナーと応援の人々と大会スタッフでごった返しているなか、場所を探して入念にストレッチをするも、やがて緊張感から「もよおしてきて」しまい、あちこちに設置されている仮設トイレに飛び込んで用を足す。

周りのランナー全員が僕より遥かに速そうに見えて、自分が一体どこまで走れるのか不安になってきたところで、頭上から物凄い音が響き渡ってきた!
驚いて見上げると、空軍のジェット戦闘機が二機、我々の上を低い高度で爆音とともに飛んでゆく。
これが「スタートまであと数分」の合図。

【スタート】
そしていよいよスタート。
… が、しばらく経ってもちっとも前に進まない。
それもそのはずで、僕ら飛び入りランナーがいる辺りは一番最後の最後の最後尾だから (^^);、先頭が出発したからってまだまだ前へは進めないのだ。

待つこと数分、ようやく周りがゆっくりと動き出し、あっという間にペースが上がってゆく。
大会アナウンサーのエキサイティングな中継の声と、沿道の人々の声援で、もうまるで自分が注目の選手、ヒーローになったような錯覚に陥ってしまう。

そして出発から十数分後、ようやくスタートラインを通過。
誇らしい様な、それでいてちょっと泣きそうな気持で42.195キロのレースが始まった。

【続く】


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