前回の 「Pho / フォー」に続いて、今回も食べ物のお話し。
観光で来られた客さんによく「ボストンで一番美味しかったものは何ですか?」と聞かれることがありました。
これはなかなか難しい質問で、ちょっと返答を迷ってしまいます。
アメリカという国は「食べ物はほとんどジャンクフード」「料理は大味」なんて言われることもありますし、確かにファストフードで食事(時には3食全て)を済ませる人も多い様です。
また、チャイナタウンやイタリア街では本格的なその国の料理が楽しめるのですが、これも辛口の人に言わせると「本国の味には及ばない」… のだそうで。
いや、僕はボストンのイタリア街(ノースエンドといいます)のレストランなんてとても美味しいと思うのですけどね。
そんな風に食べ物については評価が低い一面もある国ですが、でもやはり美味しいものはあります。もちろんこのボストンにも、です。
さて、そのボストンでの人気料理は何かといいますと、やはり海辺の街ですからシーフードが有名!
お馴染みのロブスター、カジキマグロ、サーモン、タラなどの白身魚から、またイカや貝類など、様々な海の幸が楽しめますし、生ガキなどはあちこちの地方から仕入れて来たものを食べ比べすることもできる「定番のアペタイザー」です。
これですね! 👇
この生ガキをワインと一緒に楽しむ人は多いですが、僕はどうも生臭さを感じることがあって、むしろ日本酒と一緒の方が好きなのですが。
さて、ここから本番です (^^)
僕がこの生ガキ以上に好きで、これを食べるためだけにシーフードレストランに行く事も多く、冒頭の「ボストンで一番美味しかったものはなんですか?」の答えにもしている食べ物があります。
「生のハマグリ」です。
これだーーー!!👇
生ガキと同じように貝殻に乗ったまま出てきて、レモン、西洋わさび、カクテルソースなどが添えられているのですが … 、
これが美味しいのよ💓
何もつけずにそのまま食べると、ふわっと磯の香りが膨らんで「ああ海の幸を食べてるなあ!」という気持ちになって、おもわず目を閉じてしまう。
そのあとはお好みでレモンなどをかけても良いのですが、ここはちょっとワサビとお醤油を自宅から用意して行きたいところ。
お醤油をつけるとお刺身感覚で食べれてこれがまた実に … 💓
お店によってはちゃんとお醤油を準備してあって、特にお客が東洋人だとそれらも添えて持ってきてくれたりします。
ありがたや~! m(_ _)m
この生ハマグリには主に2種類がありまして、大きい方が「Cherrystone / チェリーストーン」、小ぶりな方が「Littleneck / リトルネック」。
上の写真も、大きい方がチェリーストーンで、小さい方がリトルネック。
これらは出世魚ならぬ出世貝とでもいうのかな、成長するにしたがって名前が変わる、元は同じ貝です。
そしてこれらは日本語では「ホンビノス貝」といい、実は日本のハマグリとは見た目も少々違います。
ホンビノス貝、良かったらちょっとググってみてください。
で、ハマグリと生ガキを一緒にオーダーするとこんな感じ 👇
焼き蛤もとっても味わい深くて好きですが、生で食べた時の新鮮な味わいと歯ごたえもまた素晴らしく、僕はこれを「ボストンで一番お気に入りの味」と答えることにしています。
残念ながら、僕の知る限りではこれを日本で食べることは出来ないようです。
もしかしたらネットの冷蔵便なんかで注文できるのかもしれませんが、しかし「ご当地ならではの味、他の地では味わえない一品」もあった方が良いのかな、とも思います。
何処にいても何でもかんでも手に入るというのは、便利でありながらも実は味気ないもの、なのかもしれません。
皆さま、アメリカに行かれる機会には、是非この生ハマグリをご賞味くださいませ。絶対に後悔はさせませんから!
… と思います (^^);
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コメント
先日、九十九里のいさりび食堂で蛤の刺身を食べ、昔、ボストンで食べた生のハマグリがフラッシュバックして確かピンククラムとか言ったけ?とか色々調べでたらこのブログに行きつきました。私の記憶の限りですが生の蛤が食べられるのは、ボストンとこの店だけです!
あきら様
お返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。
日本でも生のハマグリを食べれるところがあると初めて知って驚いています! 九十九里のいさりび食堂ですか。今の住まいからは遠いですが、いつか何としても必ず行ってみたいものです💖